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30代のITエンジニアの平均年収は、444万円です。
ITエンジニアとしての経験をある程度、積んで30代になると、少し周りを見渡す余裕が出てくるのではないでしょうか?
ITエンジニアとしての自分の給与が多いのか少ないのかといったことも気になり出すかもしれません。
そこでこの記事では、30代ITエンジニアの平均年収の実態や年収を上げる方法、転職の判断基準をご紹介します。
もくじ
2024年の30代のITエンジニアの平均年収は444万円
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によれば、30~34歳の情報通信業の賃金(月収)は349.8千円。同様に35~39歳では390.9千円となっています。
ここから平均を出すと、30代(30~39歳)の情報通信業の賃金は370.35千円、つまり、37万350円。
このため、年収は4,444,200円となります。
これには情報通信業内のITエンジニア以外の職種の給与も含まれていますが、大方はITエンジニアであると考えて良いでしょう。
平均年収よりも低かった場合に考えるべきこと
30代のITエンジニアで平均年収よりも収入が低い場合、すぐに転職を決断する前に考えておきたいポイントがいくつかあります。
年収だけに焦点を当てるのではなく、スキルやキャリアプランも含めた総合的な視点で判断することが大切です。
ここでは、主に3つの観点から整理します。
30代のITエンジニアに必要なスキルが身についているか?
まず確認したいのは、現在の自分に「30代エンジニアとして求められるスキル」が身についているかどうかです。
30年代のエンジニアには、単なる開発作業だけではなく、より高いレベルのスキルが求められる傾向があります。
たとえば、以下のようなスキルが重視されています。
設計やアーキテクチャ構築能力
要件定義や設計フェーズに携わる能力があるかが評価されます。
チームマネジメントスキル
開発チームだけでなく、ビジネス側とも円滑に連携できるスキルがあるかも重要です。
これらが不足している場合、年収が平均を下回る結果になっている可能性もあります。
まずは自身のスキルを客観的に棚卸しし、必要なスキルを補強していくことが重要です。
キャリアプランを見直す
年収だけに着目してしまうと、目の前の待遇に一喜一憂してしまいがちですが、長期的なキャリアプランの視点を持つことも欠かせません。
5年後、10年後にどうなっていたいかを考える
エンジニアとして技術を極めたいのか、それともマネジメント層を目指したいのか、方向性を明確にすることが重要です。
市場価値をどう高めるか
現在のスキルセットを深めるのか、新たな分野に挑戦するのかによって、次に取るべき行動も変わってきます。
現職で実現できるかを検討する
今の職場で目指すキャリアが築ける可能性があるなら、焦って転職する必要はありません。
しかし、どうしても難しい場合は環境を変える選択肢も視野に入れましょう。
このように、年収の上下だけでなく、「自分がどんなエンジニアになりたいのか」という視点でキャリアプランを見直すことが大切です。
転職すべきかどうか?
最後に考えるべきなのは、転職の必要性についてです。
年収が平均より低いからといって、すぐに転職を選ぶのは得策とはいえません。
転職にはリスクも伴いますので、慎重な判断が必要です。
転職を検討すべき主なタイミングは以下のとおりです。
スキルアップやキャリア形成の機会がないと感じる場合
現在の務め先では新しい技術に挑戦する機会が少ない、または成長できる環境がない場合は、転職を前向きに考えるべきタイミングです。
正当な評価が得られていないと感じる場合
実績を積んでも評価されず、昇給や昇進の見込みがないのであれば、人事評価体系が明確かつ公正な職場へ移ることで、報われる可能性があります。
働き方に不満がある場合
過度な残業、休日出勤の常態化、パワハラなどの問題があるなら、転職を含めて早期に対策を講じるべきです。
一方で、単に「周りと比べて年収が低い」という理由だけで転職してしまうと、期待した年収アップが実現できず後悔するリスクもあります。
そのため、自分自身の希望と市場価値、そして現職の状況を冷静に見極めた上で、転職するかどうかを判断することが大切です。
30代のITエンジニアが年収を上げる5つの方法
30代に差し掛かると、ITエンジニアとしてのキャリアも安定してきますが、年収に対する不満を抱える人も少なくないようです。
現状に満足できない場合は、年収を上げるために具体的な行動を取ることが大切です。
ここでは、30代ITエンジニアが年収を上げるために有効な5つの方法を紹介します。
スキルアップを目指す
まずは、スキルアップを図ることです。
IT業界は技術革新が速く、常に新しい知識や技術が求められます。
30代のエンジニアであれば、現場経験が豊富である一方、同じスキルに留まり続けると市場価値が下がるリスクもあります。
具体的には、以下のような分野でスキルを磨くことが有効です。
最新の開発技術へのキャッチアップ
例として、モダンなフロントエンド技術(React、Vue.jsなど)や、サーバーレスアーキテクチャ、コンテナ技術(Docker、Kubernetes)などが挙げられます。
資格取得
AWS認定資格や、情報処理安全確保支援士、プロジェクトマネージャ試験(PM)など、信頼性の高い資格は年収交渉の場でも有利に働くことが多いです。
マネジメントスキルの習得
テクニカルスキルに加え、プロジェクト管理やチームマネジメントができる人材は、企業内での評価も高まりやすくなります。
スキルアップは短期間では結果が出にくいですが、継続することで年収の大幅な引き上げにつながる可能性が高いです。
別の職種のエンジニアを目指す
もし現在の年収に限界を感じている場合は、ITエンジニアの中でも別の職種にキャリアチェンジする選択肢もあります。
特に、以下のような職種は現在、高い需要があり、年収水準も高めとなっています。
データサイエンティスト
ビッグデータ分析、機械学習の分野は人材不足が続いており、専門スキルを持っていると年収が大幅にアップする傾向があります。
セキュリティエンジニア
情報漏えいリスクが高まる中、セキュリティ対策に精通したエンジニアは高待遇で採用されるケースが増加しているようです。
クラウドエンジニア
企業のクラウド移行が進む中で、AWS、Azure、GCPといったプラットフォームを扱えるエンジニアは、引く手あまたの状況です。
これらの職種へ転換するには、新たな知識やスキルの習得が求められますが、それに見合ったリターンが期待できます。
特に30代は、これまでの開発経験を活かしながら新たなフィールドに挑戦できる年代であるため、前向きに検討する価値があるでしょう。
給与の高い会社へ転職する
同じ職種でも、企業によって給与水準には大きな差があります。
そのため、年収を上げたいのであれば、給与水準の高い会社へ転職することも一つの有力な方法です。
以下のような企業では、比較的、高い年収が提示される傾向にあります。
上場企業・大手SIer
安定した売上基盤を持つ企業では、福利厚生に加えて基本給も高いケースが見受けられます。
特に日本のIT業界は多重下請構造となっており、下請け・孫請けの企業で働くよりも、一次請けの大手企業の方が給与は高いと考えられます。
外資系IT企業
外資系IT企業は成果主義の文化が強く、報酬体系も実力に応じて設定されていることが多いです。
急成長中のベンチャー企業・スタートアップ企業
事業拡大に向けて優秀なエンジニアを確保したい企業では、他社よりも高めの年収を提示することがあります。
まとめ
30代のITエンジニアの平均年収(2024年)は、おおよそ444万円となっています。
これまでのキャリアを振り返る時期に差しかかる30代では、年収だけでなく、スキルやキャリアプランの見直しも欠かせません。
平均よりも年収が低かった場合、自分に必要なスキルが身についているかを確認すること、キャリアの方向性を再検討すること、そして転職を含めた選択肢を冷静に考えることが大切です。
また、年収を上げるためには、単に転職を繰り返すだけではなく、現在の職場での役割を拡大する、マネジメントや上流工程へのスキルチェンジを図る、新しい分野に挑戦するなど、さまざまな戦略が考えられます。
特に30代以降は、単なる「作業者」としてではなく、プロジェクト全体を俯瞰できるスキルが求められる傾向が強まるため、意識的に自身の役割を広げていくことが重要です。
転職を決断する際には、年収だけでなく「成長できる環境かどうか」「自身のキャリア目標に合っているかどうか」を基準に選ぶことを意識しましょう。
焦って環境を変えるよりも、長期的な視点でキャリアを考えた上で最適な選択をすることが、結果的に満足できる年収アップにつながる可能性が高まります。
これからのキャリアをさらに充実させるためにも、現状を正しく把握し、自分に合った道を選び取る準備を進めていきましょう。


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