ITエンジニアの給料は安すぎる?低い理由や上げる方法を解説

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ITエンジニアの給料は安すぎるといわれる主な理由は、次の3点です。

  • 労働時間が長いため
  • 日本のIT業界の構造の問題があるため
  • 日本企業が年功序列のため

ITエンジニアの給料は安すぎるという声がよく聞かれます。

そこでこの記事では、実際にITエンジニアの給料が低いのかどうか、ITエンジニアの給料の平均やITエンジニアの給料の中央値といった客観的な基準と照らし合わせながら、給料は安すぎる原因や、給料を上げるための方法について解説します。

もくじ

ITエンジニアの給料の平均と中央値

ITエンジニアの給料が安い理由

ITエンジニアが給料を上げる方法

まとめ

ITエンジニアの給料の平均と中央値

さっそく、ITエンジニアの給与の現状を確認していきましょう。

ITエンジニアの給料の平均

経済産業省が令和3年2月に発表した「我が国におけるIT人材の動向」によれば、大手求人サイト情報から見るIT人材の給与水準は、他職種の給与水準とほぼ変わらない傾向が見られるといいます。

ただ、DXを推進するような先端IT従事者の給与分布(年収)が1,000万円から1,500万円程度であり、学歴が大学院(修士課程)卒業の高学歴が多いのに対して、従来IT従事者の年収は500万円から600万円程度にとどまり、学歴も大学卒業を筆頭に専門学校卒業が多いことに触れられています。

同年の全業種の平均賃金(月収)については、307.4千円となっており、これを12倍すると3688.8千円、つまり、約369万円となります。
ITエンジニアの給料の平均は、全業種の中でむしろ高い方だといえるでしょう。

ITエンジニアの給料の中央値

ITエンジニアの給料の中央値については、少し古い数値になりますが、経済産業省が平成29(2017)年に発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、約75%の平均年収が450万円、約25%の平均年収が350万円となっており、中央値は約400万円といえます。

ITエンジニアの給料が安い理由

上記のように、実はITエンジニアの給料は、他業種と比べて低いという事実はありません。むしろ、高いといっても良いでしょう。

ではなぜ、ITエンジニアの給料は安いといわれるのでしょうか?

その理由は主に次の3点です。

労働時間が長いため

一つ目の理由として、労働時間の長さが挙げられます。

こちらも平成29(2017)年の資料ですが、厚生労働省の「IT業界の長時間労働対策について」によれば、年間総実労働時間が1,933時間(全産業平均1,724時間)、所定外労働時間が198時間(全産業平均. 129時間)と高水準だといいます。

厳密には、ITエンジア以外に情報通信企業に勤めるほかの職種の残業時間も含まれていますが、ITエンジニアの長時間労働の傾向は見て取れます。

残業が多く、その分、給与が多く見えるだけで、基本給は高くない可能性があります。

給与体系が裁量労働制の場合は特に、労働時間が長いことで時給換算すると給料は割安になってしまいます。

日本のIT業界の構造の問題があるため

日本のIT業界は、建設業界と同じように、多重下請け構造になっています。

一次受けのSIerは顧客から高額な報酬をもらっていても、二次請け、三次請け…と業務が下請けに出される度に、どんどんマージンが引かれていき、実作業を担う企業にはわずかな報酬しか発生しないケースも少なくありません。下請け企業ほど、労働条件が厳しくなる傾向があり、低賃金かつ長時間労働という問題が生じやすい状態です。

日本企業が年功序列のため

ITエンジニアは、「手に職をつける」を具現化したような職種ですが、日本企業にはまだ年功序列が色濃く残っており、なかなか実力に見合った給料がもらえない企業も…。

年功序列の企業に勤めている場合、優秀なITエンジニアであっても、必ずしも給料が高いとは限りません。自分よりもスキルが低く、勤続年数の長いベテラン社員に比べて給料が低いということが起こり得ます。

ITエンジニアが給料を上げる5つの方法

それでは、現在の給料に満足していないITエンジニアが給料を上げるには、どうしたら良いのでしょうか?

主に次の5つの方法があります。

スキルアップを目指す

王道なのが、スキルアップするという方法です。

改めて言うまでもありませんが、IT業界は常に技術が進化しており、新しいスキルを持つエンジニアは市場で高く評価される傾向にあります。 現在であれば、AI、クラウドコンピューティング、セキュリティなどの分野は需要が高く、これらのスキルを持つエンジニアは高収入を得やすい傾向があります。

スキルアップを目指すメリット

スキルアップによってITエンジニアとしての市場価値が向上し、より高い給与を提示してくれる企業への転職や、現在の企業での昇給交渉が有利になります。

高度なスキルを持つITエンジニアであれば、フリーランス化すれば、より高単価の案件を獲得し、年収アップを目指せます。

スキルアップを目指すデメリット

ただし、スキルアップには時間と努力が必要であり、すぐに給与に反映されるとは限りません。

また、そもそも、市場のニーズを把握し、需要の高いスキルを習得することが前提となり、これを間違えると給料アップにつながらない恐れがあります。

別の職種のエンジニアを目指す

前項とも関連しますが、もし現在の職種の需要や希少価値が低い場合は、需要や希少価値の高いエンジニアを目指すことで給料が上がる可能性があります。

スキルアップを目指す」で挙げたように、今だとAIや機械学習、クラウドコンピューティング、セキュリティなどに対応できるエンジニアの需要が高まっています。

別の職種のエンジニアを目指すメリット

新しい分野の知識やスキルを習得することで、自身の市場価値を高め、キャリアの選択肢を広げられます。また、特定の技術分野に特化することで、専門性を高め、市場での希少性を高めることができます。

新しい分野に挑戦することで、新鮮な気持ちで仕事に取り組むことができ、モチベーションの向上につながるというメリットもあります。

別の職種のエンジニアを目指すデメリット

新しい分野の知識やスキルを習得するためには、学習コストと時間が必要になります。

また、新たに身に付けたキャリアは経験が浅いため、条件によっては転職活動で不利になる可能性があります。今まで培ってきた専門性が薄れてしまう恐れもあり、キャリア形成において不利になる場合もあります。

給与の高い会社へ転職する

もし、勤めている企業が中小企業で下請けだったり、年功序列を採用している日本型企業だったりする場合は、転職によって給料を上げられる可能性があります。

給与の高い会社へ転職するメリット

給与の高い会社へ転職すれば、生活水準が向上し、将来設計にも余裕が生まれます。給与の高い企業は、福利厚生が充実している場合が多く、ワークライフバランスの向上や、安心して働ける環境が得られます。

また、給与の高い企業は、大規模プロジェクトや最先端技術に携わる機会も多いと考えられるため、自身のスキルアップやキャリアアップにつながり、より責任のあるポジションや、マネジメント経験を積むチャンスも増えるでしょう。

給与の高い会社へ転職するデメリット

ただ、給与の高い企業は、即戦力となる高いスキルと経験を持つ人材を求めているため、転職のハードルが高い場合があります。

転職後も高い給与に見合った成果を求められるため、プレッシャーを感じることがあるかもしれません。常にスキルアップを続け、成果を出す必要があります。

また、給与だけで企業を選ぶと、企業文化や価値観とのミスマッチが生じ、早期退職につながる恐れがあります。

副業を始める

現状の勤務先での業務は維持しつつ、新たに副業を始めることで、収入を上乗せするという方法です。副業のジャンルとしては、本業と同様にITエンジニアとして仕事を受けるのがおすすめです。

副業を始めるメリット

副業を始めることで本業以外の収入源を確保できるとともに、本業では経験できないような技術や知識を習得できる可能性があります。新しい分野に挑戦することで、自身の市場価値を高められ、さらに高単価の案件を獲得できるようになるでしょう。

将来的にフリーランスや独立を考えている場合、副業は良い準備になります。副業を通じて、新しい人脈を築くこともできるかもしれません。

副業を始めるデメリット

本業と副業の両立は、時間管理が難しい場合があります。長時間労働になりやすく、体力的・精神的な負担が大きくなる可能性があります。
プライベートな時間が減少し、ストレスが溜まる恐れがあります。
また、副業に時間を割きすぎると、本業に支障をきたす可能性があります。

副業で一定以上の収入を得た場合は、確定申告が必要になります。こういった経理処理などの手間も増えます。

フリーランスを目指す

副業が軌道に乗れば、勤務先を退職して、フリーランスになる道も開けます。

フリーランスとして独立すれば、働き方の自由度を高められ、収入アップの可能性も広がります。

フリーランスを目指すメリット

フリーランスを目指すメリットは、自分のスキルや経験に応じて、案件の単価を自由に設定でき、高単価の案件を獲得できれば、会社員時代よりも大幅な収入アップが期待できる点です。自分の頑張り次第で収入を増やせるため、モチベーション向上にもつながります。

また、自分のライフスタイルに合わせて、働く時間や場所を自由に選択できる点も魅力です。通勤時間の削減や、服装の自由など、ストレスフリーな働き方が可能です。

さらに、新しい技術や知識を積極的に習得していけば自分の興味や専門分野に特化した案件を選べ、さまざまな業界や企業との取引を通じて、幅広い経験を積むことができます。

フリーランスを目指すデメリット

フリーランスのデメリットは、会社員時代の給料制とは異なり、収入に波があって不安定になりやすい点です。そのため、案件が途切れるリスクや、収入が減少する可能性も考慮しながら案件を選ぶ必要があります。収入が不安定な時期に備えて、貯蓄も必要になるでしょう。

また、時間管理やタスク管理などは、全て自分で行う必要があります。自己管理能力が低いと、仕事の効率が低下したり、納期に遅れたりする可能性があります。

請求書の発行、経費の管理、確定申告など、事務作業も全て自身で行う必要があります。

まとめ

ITエンジニアの給与は、スキル、経験、企業規模、業種などによって大きく異なります。

近年では、高いスキルを持つエンジニアに対して、高額な報酬を支払う企業が増えています。

外資系企業やスタートアップ企業など、成果主義を導入している企業では、年齢に関係なく高い給与を得られる可能性があるでしょう。

ただ、長時間労働や人間関係など、勤めている限りはなかなか逃れられない問題も存在します。

そういった悩みから解放されたい場合は、フリーランスを目指すのも選択肢の一つ。まずは副業でスタートして軌道に乗せるのがセオリーです。



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