【2026年最新】IT業界の離職率は?エンジニアの離職が多い理由

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IT業界(情報通信業界)の離職率(令和6年上半期)は、5.8%となっています。

日本ではIT人材の需要が引き続き高まっており、転職が活発な状況です。

この記事では、日本のITエンジニアの離職率に関する現状や、離職を検討するよくある理由、そして離職を防ぐためのキャリア戦略について、ご紹介します。

もくじ

IT業界(情報通信業界)の離職率

IT業界は、「離職率が高い」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし、実際にはIT業界(情報通信業)の離職率は、実は全体の平均よりも低い水準にあります。

厚生労働省の「令和6年上半期雇用動向調査結果の概要」によれば、令和6年度上半期のIT業界(情報通信業界)の離職率は5.8%となっています。

これは、全産業の離職率8.4%よりも低い数値となっており、IT業界(情報通信業界)の離職率が他業種と比べ、IT業界(情報通信業界)の離職率が高いといった事実は特にないことがわかります。

ただ、このデータは、IT業界全体の数字であり、必ずしもITエンジニアのみの離職率ではありません。
しかし、多くのIT企業で最も構成比が高いのはITエンジニアであると考えられるため、大きく異なるとは考えにくいでしょう。

ITエンジニアが離職する6つの理由

上で、IT業界全体の離職率は平均と比べて特別高いわけではない、ということをご紹介しました。

しかし、エンジニアが離職を考えるには、特有の理由がいくつか存在します。
ここでは、ITエンジニアが離職を検討する、代表的な6つの理由について見ていきましょう。

給料が安いから

経験を積んだエンジニアは、自身のスキルや経験が市場価値としてどれくらいあるかをある程度、把握しています。

しかし、その価値が給与に正当に反映されていないと感じると、大きな不満を抱くことになります。
特に、年功序列の賃金体系が残る企業では、中堅エンジニアがどれだけ貢献しても若手と大差ない給与しかもらえないケースもあり、離職の大きな動機となりがちです。

また、同じスキルレベルでも、所属する企業や業界によって給与水準は大きく異なります。
たとえば、最新の技術を扱うWeb系企業やスタートアップ企業は、技術者への評価が高く、高い給与を提示する傾向があります。
一方で、多重下請け構造の影響で、技術者への還元が少ない企業もあります。

エンジニアが自身のスキルが正しく評価されていないと感じ、より良い待遇を求めて転職することは、もはや珍しいことではありません。

スキルアップできる時間が取れないから

IT業界は技術の進歩が非常に速く、常に新しい知識やスキルを学び続ける必要があります。
学習を怠るとすぐに自身の市場価値が下がってしまうからです。

しかし、日々の業務に追われ、新しい技術を学ぶ時間が確保できないことに悩むエンジニアは少なくありません。
特に、プロジェクトの納期が厳しかったり、慢性的な人手不足の環境では、業務時間外に勉強時間を確保することも難しいでしょう。

その結果、自身のスキルが陳腐化していくことへの焦りや不安が大きくなり、離職を考えるきっかけになることがあります。
スキルアップを支援する制度がない企業や、学習時間が確保できないような労働環境は、エンジニアの離職を加速させる要因といえるでしょう。

プライベートの時間が取れないから

IT業界は納期がタイトなプロジェクトが多く、残業や休日出勤が常態化している会社も少なくありません。
特に、大規模なシステム開発では、プロジェクトの進捗が遅れると、エンジニアがその遅れを取り戻すために長時間労働を強いられることがあります。

経験を積んだエンジニアは、プロジェクトリーダーやチームをまとめる役割を担うことも多く、その責任感からさらに労働時間が長くなる傾向があります。
その結果、プライベートな時間がほとんどなくなり、家族や友人との時間、趣味に使う時間が失われてしまうことに不満を感じるようになります。

ワークライフバランスを改善したいという思いは、離職を検討する上で非常に重要な理由の一つです。

上司・同僚との人間関係になじめないから

「仕事内容には満足しているが、人間関係がうまくいかない」という理由で離職を考えるエンジニアも少なくありません。

エンジニアはチームで開発を行うことがほとんどであり、プロジェクトを円滑に進めるためには、上司や同僚との協力が不可欠です。

しかし、技術的な議論で意見が対立したり、コミュニケーション不足から誤解が生じたりすることもあります。
また、上司からの不当な評価や、ハラスメントといった問題に直面することもあるかもしれません。

人間関係のストレスは、心身に大きな負担をかけ、業務へのモチベーションを低下させます。
その結果、人間関係の悩みを解消するために、新しい環境を求める選択肢を選ぶことになります。

企業文化になじめないから

企業には、それぞれ独自の文化や価値観があります。
たとえば、トップダウンで物事が決まる企業もあれば、社員一人ひとりの意見を尊重し、ボトムアップで意思決定を行う企業もあります。

エンジニアはベテランになるほど、自分の仕事に対するこだわりや、こうあるべきだという理想の開発スタイルを確立していることが多いものです。

しかし、会社の文化が自分の価値観と合わなかったり、古い体質から抜け出せない企業では、自身のアイデアがなかなか採用されず、フラストレーションが溜まることもあるでしょう。
その結果、より自由な発想や新しい働き方を尊重してくれる企業文化を求めて、離職を決断することがあります。

手に職をつけやすい職種だから

ITエンジニアは、専門的なスキルや知識を身につけることで、会社に依存しない働き方をしやすい職種です。
特定のプログラミング言語やフレームワークを深く習得したり、特定の領域(データサイエンスやAIなど)の専門性を高めたりすることで、自身の市場価値を大きく向上させることができます。

その結果、現在の会社に少しでも不満があれば、「自分には手に職があるから大丈夫」という自信から、比較的、気軽に転職を検討しやすいという側面があります。

より良い労働条件、高い給与、新しい技術への挑戦など、自身のキャリアにとってプラスになる機会があれば、積極的に転職を選択するエンジニアは増加傾向にあるといえるでしょう。

離職した後も転職やフリーランスなどでITエンジニアを続けた方が良い人の特徴

ここまでに、ITエンジニアが離職を考える理由には、さまざまな要因があることをご説明してきました。

なかには、エンジニアという職種自体が向いていないと感じ、全く別の業界への転職を検討する人もいるかもしれません。
しかし、離職の原因が一時的なものであり、ITエンジニアとして働き続けることで、より充実したキャリアを築ける人も多くいます。

ここでは、離職後もエンジニアを続けた方が良い人の特徴を5つご紹介します。

離職の原因が環境によるもののみ

もし、現在の会社やプロジェクトの環境に不満があるだけで、仕事内容自体にはやりがいを感じているのであれば、離職後にエンジニアを続けることをお勧めします。
たとえば、「給料が低い」「残業が多い」「人間関係が悪い」といった問題は、転職によって解決できる可能性が非常に高いです。

特に、経験5年以上の中堅エンジニアは、その経験とスキルが市場から高く評価されます。
給与水準の高い企業や、ワークライフバランスを重視する企業、人間関係が良好な企業など、より良い環境を求めて転職することは、自身のキャリアにとってプラスに働くでしょう。

仕事自体は好き

エンジニアの仕事には、論理的に物事を考え、問題を解決していくプロセスそのものに面白さがあります。
もし、新しい技術を学ぶことや、自らコードを書いて何かを作り出すことに喜びを感じているのであれば、エンジニアという職種自体は向いているといえるでしょう。

離職の原因が、たまたま現在の会社の環境やプロジェクト内容にあるだけで、エンジニアとしての仕事自体に飽きていないのであれば、離職後にIT業界を離れるのはもったいない選択かもしれません。

スキルのアップデートが苦にならない

IT業界は技術の進化が非常に速く、常に新しい知識を学び続ける必要があります。
しかし、この学習プロセスを「苦痛」ではなく「楽しい」と感じる人は、エンジニアとして長く活躍できる素質があります。

新しいフレームワークや言語を試したり、趣味でサービスを開発したりするような、自発的な学習意欲が高い人は、市場価値を常に高く保つことができます。
その結果、転職市場でも有利になり、より良い条件で働くことが可能になります。

コミュニケーションスキルが高い

エンジニアは、黙々と作業するというイメージが強い職種ですが、実際はチーム開発がほとんどであり、コミュニケーション能力は非常に重要です。
もし、他者と円滑なコミュニケーションを取ることが得意であれば、それは大きな強みとなります。

技術的な議論でチームメンバーと協力したり、非エンジニア(営業やデザイナーなど)と要件を調整したりする能力は、プロジェクトを成功に導く上で不可欠です。
コミュニケーションスキルが高いエンジニアは、技術力だけでなく人間力も高く評価され、リーダーやマネージャーといったキャリアパスに進むことも可能です。

アピールできる実績を持っている

ある程度の経験を積んだエンジニアであれば、何らかのプロジェクトで中心的な役割を担ったり、特定の技術領域で深い専門性を築いたりしているはずです。
もし、あなたが自分の実績を具体的にアピールできるのであれば、それは転職市場での大きな武器となります。

たとえば、「○○というプロジェクトで、開発チームのリーダーを務め、システムのパフォーマンスを30%改善した」「△△という技術を導入し、開発プロセスを効率化することに成功した」といった具体的な実績は、あなたの能力を客観的に証明するものです。

このような実績があれば、現在の会社での不満を解消するため、より良い条件を提示してくれる会社に転職できる可能性が非常に高いでしょう。

まとめ

一般的に、IT業界の離職率は「高い」というイメージがありますが、厚生労働省の統計データを見ると、他業界と比べて特別に高いわけではなく、むしろ平均よりも低い水準にあることがわかりました。

しかし、エンジニアが離職を考える背景には、技術の進化が速いことによるスキルアップのプレッシャーや、労働環境への不満、そして自身のキャリアアップを目的としたポジティブな要因など、エンジニア特有の理由が複雑に絡み合っています。

特に、経験5年以上の中堅エンジニアは、自身の市場価値を理解しているため、給与や労働環境への不満、あるいは新しい技術やキャリアパスへの挑戦を求めて、積極的に転職を検討する傾向があります。

離職は必ずしも悪い選択ではありませんが、後悔しないためには、一時的な感情に流されず、自身のキャリアパスを明確にし、現状を改善できる可能性がないかを十分に検討することが重要です。



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