ITエンジニアの給料が低い理由とは?上げるために取得したい資格も紹介

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ITエンジニアの給料が低い主な理由は、次の3つです。

  • 労働時間が長いから
  • 日本のIT業界の構造の問題があるから
  • 日本企業が年功序列だから

ITエンジニアの給料の平均額は、実は他職種と比較すると高い方。
しかし、実際にITエンジニアとして働く方たちは、自分の給料が安いと感じている方が多いようです。

それは、なぜなのでしょうか?
そして、満足のいく金額まで給料を上げる方法とは?
このコラムでご紹介します。

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もくじ

ITエンジニアの給料が低い3つの理由
ITエンジニアが給料を上げる5つの方法
ITエンジニアが給料を上げるために取得したい資格12選
まとめ

ITエンジニアの給料が低い3つの理由

ITエンジニアの給料の平均額が、実は他職種と比べて高いにも関わらず、安いと感じられる理由は、次の3つです。

労働時間が長いから

「労働時間が長い」「残業が多い」と感じるITエンジニアは少なくないでしょう。
それには、納期が待つ業務であることが深く関係しているといえます。
納期が迫ってくると、間に合わせるために業務が詰まったり、残業したりすることになります。
また、開発中に予期せぬバグやエラーが発生した場合、それを修正するために追加の時間がかかり、納期に間に合わせるために残業せざるを得ない状況に陥ることもあります。

特に、顧客を抱える企業でITエンジニアとして働く場合は、顧客からの急な要求に応えるために、突発的な残業が発生しがちです。

実際に、少し古い資料になりますが、厚生労働省が平成29(2017)年に発表した「IT業界の長時間労働対策について」によれば、年間総実労働時間が1,933時間(全産業平均1,724時間)、所定外労働時間が198時間(全産業平均. 129時間)と高水準だといいます。

日本のIT業界の構造の問題があるから

日本のIT業界は、建設業などと同じように、顧客の先に一次受けのSIerがあり、その下に下請けがいて、さらに孫請けがいる…というように、多重下請け構造になっています。

下請けに出す過程で少しずつマージンが取られ、最終的に主な実務を担うITエンジニアにはわずかな報酬しか入らないという構図です。

納期に関しても、下層に行くにつれてタイトになっていくため、日本のIT業界の構造的な問題が多くのITエンジニアを苦しめているといえます。

日本企業が年功序列だから

もう一つ、別の観点から見ると、日本企業の多くに根付いている年功序列に基づく給与体系が、ITエンジニアの給料に対する満足度を下げているといえます。年功序列制度では勤続年数を重視しているため、若手社員はスキルや実力に見合った給料がもらえていないという不満が募りやすくなります。これはITエンジニアに限った話ではありません。

ただ、就業先が外資系企業であったり、日本企業であっても成果主義を採用していたりする場合には、当てはまりません。

ITエンジニアが給料を上げる5つの方法

では、自身の給料が安いと感じるITエンジニアが、満足のいく金額まで年収を上げるためには、何ができるでしょうか?

スキルアップを目指す

現在のスキルに加えて、需要が高いプログラミング言語、最新技術を実現するプログラミング言語などのスキルを身に付けることで人材市場における価値を高め、年収アップを目指す方法です。

仕事をしながらスキルアップするには努力が必要ですが、逆にスキルアップしないと置いてけぼりにされてしまう業界でもあります。そのため、書籍やWebサイト、オンライン講座などを活用して継続的に学習することには、大きな意義があります。

資格取得を目標としたり、企業研修などを活用したりするのもおすすめです。

別の職種のエンジニアを目指す

たとえば、今ならAIエンジニアやセキュリティエンジニアは、需要が高く、高い専門性が必要とされるために、市場価値の高いエンジニアです。
これらのエンジニアを目指すことで、給料が上がる可能性があります。

自身が属するエンジニアのカテゴリでは将来性が見込めないと考える場合は、これから伸びそうなエンジニアに転身するのもおすすめです。

ITエンジニアの種類については、下記の記事もご覧ください。

【関連記事】
ITエンジニアの種類は?年収や将来性をわかりやすく解説[

給与の高い会社へ転職する

「日本のIT業界の構造の問題があるから」「日本企業が年功序列だから」でお伝えしたように、エンジニア自身には原因がなく、勤め先の企業が原因で給与が上がらないケースは少なくありません。
その場合、大企業や成長企業を目指すと給与が上がる可能性が高いです。

また、Sierではなく社内システムを自社開発するエンジニアとして働く場合は、成長業界や平均給与の高い業界を目指すことで、給料を上げられるでしょう。

副業を始める

現在の就業先はそのまま続けながら、新たに別の仕事を始めるという方法も、年収を上げる方法としておすすめです。
昔は正社員に副業を禁止する規則を設けている企業がほとんどでしたが、働き方改革の推進などにより、社員の多様な働き方を支援すべく、副業を解禁する企業が増えてきています。

就業後の時間や休日を活用し、本業に支障が出ない範囲でプログラミングなどの副業を行うITエンジニアが多いようです。
副業が軌道に乗ってフリーランスとして独立する方もいます。

フリーランスを目指す

時間や場所にしばられずに、自由な働き方を選択しながら収入を上げるには、フリーランスが最適です。
ITエンジニアという職種は、フリーランスで生計を立てやすい職種でもあるため、会社のしがらみに悩まされたくないという方は、フリーランスを目指すのもおすすめです。

いきなり独立しなくても、将来的にフリーランスになることを見据えて、準備を進めておくことは可能です。

【関連記事】
フリーランスのITエンジニアって楽しいの?

ITエンジニアが給料を上げるために取得したい資格12選

ITエンジニアが給料を上げる5つの方法」でもお伝えしましたが、ITエンジニアはスキルアップが給与アップに直結する職種です。

資格は、ITエンジニアのスキルを客観的に保証してくれます。
資格取得を奨励している企業は多く、資格取得費用の補助や報奨金があったり、給料やボーナスの査定で評価されたりするところも。
また、転職でも有利に働きます。特定の有資格者しか応募できない案件も存在します。

ここでは、ITエンジニアに取得を推奨したい資格を12点、ご紹介します。

ITパスポート試験(難易度:ITSSレベル1)

ITパスポート試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家資格です。
対象は「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」とされています。

初級システムアドミニストレータ試験(以下初級シスアド)の後継試験ともいわれており、経営戦略や情報セキュリティなど、ITに関する幅広い基礎知識を有していること証明する資格です。
このため、文系・理系を問わず、幅広い層から受験されています。

難易度があまり高くないですが、知名度は高く、情報技術の基礎知識があることを客観的に証明してくれる資格です。
ほかのIT資格取得の足がかりとして、まず取得しておきたい資格だといえます。

基本情報技術者試験(難易度:ITSSレベル2)

基本情報技術者試験は、ITパスポート試験と同様にIPAが実施する国家資格です。

対象は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」されています。
IPAは、ITエンジニアとしてキャリアをスタートする際に、まず基本情報技術者試験から受験することを推奨しています。

合格率は20から30%で推移してきましたが、2020(令和2)年度から試験方式がCBT方式に移行。また、2023(令和5年)度からは試験時間や問題数が大幅に改定された影響で、2023(令和5)年度4月以降は40%前後で推移しています。

応用情報技術者(難易度:ITSSレベル3)

応用情報技術者も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。
対象は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とされています。

試験範囲には、技術的な内容だけでなく、経営やマネジメントといった分野が入ってきます。
ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、一定のスキルを積んだ人が、さらにレベルアップを狙う際に受験すべき資格だといえます。

応用情報技術者に合格から2年以内で、申請した場合に限り、ネットワークスペシャリスト試験、プロジェクトマネージャ試験などのスペシャリスト系試験の一部が免除になります。

ITストラテジスト試験(難易度:ITSSレベル4)

ITストラテジスト試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。
対象は「経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方」とされています。

難易度はITSSレベル4と高く、合格率は低い数字となっています(2024(令和6)年度の春期の合格率が15.8%)。

ただ、ITを本格的に事業や経営に活用するための知識が問われるため、企業やフリーランスを考える方に最適な資格だといえます。

システムアーキテクト試験(難易度:ITSSレベル4)

システムアーキテクト試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。
対象は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システムを利用したシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、開発を主導する者」とされています。

そもそもシステムアーキテクトとは、顧客とIT企業の橋渡しする役割を持つ職種のことです。
DX推進が求められている今の日本で、非常に需要が高い職種の一つです。

こちらも難易度が高く、ITSSレベル4。
2024(令和6)年度の春期の合格率は15.0%と、低い数字になっています。

プロジェクトマネージャ試験(難易度:ITSSレベル4)

プロジェクトマネージャ試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。
対象は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、組織の戦略の実現に寄与することを目的とするシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトの目的の実現に向けて責任をもってプロジェクトマネジメント業務を単独で又はチームの一員として担う者」とされています。

そもそもプロジェクトマネージャ(PM)とは、ITプロジェクトを成功に導くために、計画から実行、完了まで、プロジェクト全体を管理する責任者です。
レガシーシステムからの脱却や、最新技術の導入が求められる現在の日本において、需要が高い職種の一つです。

難易度はシステムアーキテクト試験などと同様にITSSレベル4ですが、合格率はさらに低くなっています(2024(令和6)年度秋期の合格率が13.9%)。

ネットワークスペシャリスト試験(難易度:ITSSレベル4)

ネットワークスペシャリスト試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。

対象は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者」とされています。
簡単にいえば、ネットワーク設計や構築に携わるITエンジニアにおすすめの資格です。

難易度はITSSレベル4で、2024(令和6)年度の春期の合格率は15.4%と、低い数字になっています。

データベーススペシャリスト試験(難易度:ITSSレベル4)

データベーススペシャリスト試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。

対象は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、データベースに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者」とされています。

「データは21世紀の石油」ともいわれており、大規模なデータを保有する企業やAI技術の開発・活用を進める企業を中心に、データ活用の気運が高まっています。
データベーススペシャリスト試験は、データベースエンジニアとしてのスキルを客観的に証明してくれる資格だといえます。

難易度はITSSレベル4となっており、2024(令和6)年度の春期の合格率は15.4%です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(難易度:ITSSレベル4)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。

対象は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用して、市場動向・関連業界の動向を踏まえて最適な組込みシステムの事業戦略や製品戦略を策定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様の策定、及び要求仕様に基づいた組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者」とされています。

IoT関連の開発や組み込みシステム開発に携わるエンジニアにおすすめの資格です。

難易度はITSSレベル4で、2024(令和6)年度秋期の合格率が16.9%となっています。

ITサービスマネージャ試験(難易度:ITSSレベル4)

ITサービスマネージャ試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。
対象は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、サービスの要求事項を満たし、サービスの計画立案、設計、移行、提供及び改善のための組織の活動及び資源を、指揮し、管理する者」とされています。

ITサービスマネージャとは、ITサービスのベンダーの中で、顧客との間でサービスレベル合意書(SLA)を締結し、サービスの品質を維持・向上させ、顧客満足度を高めるための責任者のことです。
クラウドサービスの普及やDX推進の加速、ITサービスマネジメントの標準化といった背景を受け、ITサービスマネージャの需要も高まっています。

難易度はITSSレベル4となっており、2024(令和6)年度春期の合格率が15.0%となっています。

システム監査技術者試験(難易度:ITSSレベル4)

システム監査技術者試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。

対象は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、高い倫理観の下、監査対象から独立かつ客観的な立場で、情報システムや組込みシステムを総合的に検証・評価して、監査報告の利用者に情報システムのガバナンス、マネジメント、コントロールの適切性などに対する保証を与える、又は改善のための助言を行う者」とされています。

情報システムの管理者や、情報セキュリティの責任者などに必要なスキルを、客観的に証明してくれる資格です。システムアーキテクトやプロジェクトマネージャなど、システムの上流工程に関わるエンジニアにもおすすめです。

難易度はITSSレベル4となっており、2024(令和6)年度秋期の合格率が16.7%となっています。

情報処理安全確保支援士試験(難易度:ITSSレベル4)

情報処理安全確保支援士試験も、ITパスポート試験などと同様にIPAが実施する国家資格です。

対象は「サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、また、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う者」とされています。

情報セキュリティに関する高度な知識・スキルが認定される資格で、情報セキュリティ担当者やネットワークエンジニア、ITコンサルタントなどにおすすめです。

難易度はITSSレベル4。2024(令和6)年度秋期の合格率が15.1%となっています。

ITエンジニアにおすすめの資格については、下記の記事もご覧ください。

【関連記事】
開発エンジニアにおすすめの資格12選

まとめ

ITエンジニアの給料は、ほかの職種に比べて著しく低いといった事実はないものの、長時間労働や日本のIT業界の構造の問題、年功序列などが原因で、不満を持つ方が多いようです。

ITエンジニアが給料を上げるためには、

  • スキルアップを目指す
  • 別の職種のエンジニアを目指す
  • 給与の高い会社へ転職する
  • 副業を始める
  • フリーランスを目指す

などの方法が考えられます。

このページでご紹介したような資格取得も、給与アップにつながります。



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